
今年の3月に、監修者として「中1英語をひとつひとつわかりやすく」という参考書を学研さんより出版しました(本ブログでは「ノブ・ヤマダ」の名前を使っていますが、本書は「山田暢彦(やまだ・のぶひこ)」として出しています)。
タイトルにある通り、本書のモットーはずばり、「わかりやすく」。これまで現場で培ってきた指導経験や学習者を理解する気持ちをフル活用し、編集チームと共に推敲に推敲を重ねて作り上げました。理解を妨げる小難しい文法用語は使わず、直感に訴えるようなやさしい説明、そしてかわいいイラストをふんだんに盛り込むことで、本当に「分かりやすい」本が出来上がりました。
いま中学英語を勉強中の中学生はもちろん、英語をやりなおしたい大人にもぴったりの本です。一歩一歩前進している実感が持てる構成になっているので独学の方でも十分手ごたえが感じられますし、また、かわいいイラストやおしゃれなデザインもモチベーションを後押ししくれるでしょう。
学習者と指導者の皆様に自信を持っておすすめします。
ところで、本書に関して、先日嬉しいニュースがありました。発売直後より爆発的に売れているようなのですが、実際の数字はというと、紀伊国屋書店での5月の全国の売上部数が、小中学生・学習参考書部門(全教科)の中で、なんと2位!だったそうです。
何百冊は世の中に出てるであろう小中学生向け学習参考書の中で、2位。この記録には驚きました。多くの方々に良い本をお届けすることができて、嬉しい限りですね。
「中1英語をひとつひとつわかりやすく」を出した1ヵ月後に、実は中2版「中2英語をひとつひとつわかりやすく」も出版しました。

こちらも大変好評で、早くも中3版を切望する読者の声が後を絶たない、とのことです。編集者に読者のハガキを読ませてもらったのですが、皆さんすごく頑張って勉強してくれていて、とても嬉しい気持ちになりました。「中3も出してほしい」というファンの熱い要望に、是非いつか応えられたらと思っています。
最後に、本書に載せた監修者のことばをご紹介します。
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先生から、みなさんへ
どのように教えれば、ぼくの生徒はもっと自由に英語が話せるようになるだろう。
ぼくはこのことをずっと考えて指導に当たってきました。そして、小学生から大人まで、いろいろな生徒さんと出会い、彼らの成長を見守っていくうちに、ある答えが見えてきました。
それは、英語は、もっともっと「感覚」を大事にしなければいけないということです。単語や文法の知識はもちろん必要ですが、それだけでは、自由に使えるようにはなりません。
「感覚」は一見あいまいなものに感じますね。だけど、身につくと、これほど確かな土台はないのです。ぼくは、「感覚」こそが、日本人が英語を話せるようになるための、これからのキーワードだと思っています。
この本は、早い段階から確かな感覚を育てるための本です。わかりやすい説明と、会話力につながる実践的な練習が特長です。
この本を使っていただく際、ぼくからいくつかリクエストがあります。
・難しく感じることは、無理矢理やらないでください。わかること、できることから、じっくりマスターしていってください。それが一番の近道です。
・とにかく、英文をたくさん書いてください。そして、CDを聞きながら、たくさん口に出して読んでください。野球の素振りやピアノのスケール練習と同じように、英語も、「簡単なことを何度も」がポイントです。
この一冊の本をきっかけに、いつの日か、みなさんが自由に、感覚的に英語を話せるようになれたなら、ぼくは最高に幸せです。
監修 山田暢彦