2009年8月14日金曜日

感情。五感。イメージ。

これは何かというと、日本人が英語をより感覚的にスラスラと話せるようになるためのキーワードだと最近僕が感じていることです。いま最も関心のあるテーマです。

多くの英語学習者は英語を話すとき、いったん日本語で考えてからそれを英訳していく、というスタイルになっていると思います。これをもどかしいと感じている方は多いと思いますが、英語を第2言語として学んでいる以上、最初は仕方がないことだと思います。

でも、いずれは、この方法を卒業しなくてはいけません。日本語を介していてはスピーディーな会話はできないし、なかなか英語を感覚的に話すことはできません。複雑なロジックを感覚的に話すのは大変なことですが、せめて日常的なフレーズは、スラっと言えるようになりたいものです。


日本語を拠り所にしない。少しずつ、日本語から離れる。これが大事なわけですが、日本語オンリーの生活環境に身を置きながら、いかにそれを実現していくか。

辞書がなくても理解できるレベルの英文をたくさん読む。それを音読する。これは、実証済みの学習方法ですね。英語をたくさん書く、というのも欠かせません。また、参考書でフレーズ・語彙・文法を強化していくのも大事だと思います。これらは全て僕自身が実践している勉強法ですし、生徒の皆さんにもすすめています。

だけど、最近は、「文字」というものから離れる、というのもすごく有効なのではないかと思っています。

僕たちは、これまで文字に頼り過ぎていたのではないか。文字を「理解」することで満足してしまっていたのではないか。実際に自分で運用できるようになるためには、もうワンステップ、ツーステップが必要なのではないか。

理解することばかりではなく、もっと英語を英語として発信することにこだわりたい。自分を伝えるためのツールとして考えたい。そうしないと、いつまでも、英語は「勉強するもの」。自分の口からすらすらと出てくるようにはならないと思います。

さて、そこでキーになってくると自分が思うのが、冒頭に書いた、「感情」「五感」そして「イメージ」です。

日本語をベースに英語を考えるのではなく、自分の感情や、自分の目で見たもの、自分の肌で感じたものなどを、直接英語にリンクさせる。英語を実体のない概念として字面で理解するのではなく、自分の実際の体験や感覚でもって理解する。あくまでも自分の感情や五感を、理解や発信の拠り所にする。自分の感情や感覚ほどリアルなものはありませんので、うまく英語とリンクしたとき、これまでよりもだいぶ英語が感覚的に感じられ、身近なものになるのではないか。

これまでこのブログでは、日記風に日常的なことをたまにアップしていましたが、日常生活(つまり実際の体験)と英語をリンクさせることで、読者の皆さまもイメージがしやすく、より感覚的に英語の表現を理解できるのではないかと期待したからです。

今後も日記風ブログをたまに投稿していきたいと思うのですが、いま実は、ブログでできる別のエキササイズを構想中です。文字ベースの学習方法ではなく、皆さんの感情や五感、イメージを刺激し、活用することを目的としたものです。

まだ研究中のテーマなので、今後色々な試行錯誤や改良があるかと思いますが、皆さまにはどうかお付き合いいただけたらと思います。では、原稿の締め切りがあるので、とりあえず今回はここまで!

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