2009年6月25日木曜日

洋楽の曲は、結論が先?

今週末友人の結婚式二次会があり、余興で新郎新婦に自分のオリジナル曲を弾き語りで贈る予定なのですが、いま歌詞を書き上げていたところだったので、このままの流れで、音楽ネタの投稿をしたいと思います!

洋楽を聴く方はお気づきだと思いますが、邦楽に比べて洋楽は曲の構成がシンプルですね。

日本人は話す時に一番大事なポイント(=結論)を後に持ってくるのに対し、欧米人はまず大事なことから話す、というのは、よく言われている事ですが、このアプローチの違いはポップス音楽でも見られる気がします。

楽曲における結論、つまり一番大事なポイントは、サビですね。邦楽は、サビに向けてじっくりと曲を作り上げていきます。サビの前に色々なメロディーがきて(「Aメロ」「Bメロ」と言ったりします)、1分半か2分くらい経って十分盛り上がったところで、ようやくサビがきます。そして、その後も色々な装飾や繰り返しを経て、4分半から5分あたりで終わる。JPOPの多くがこの展開ではないでしょうか。起承転結がはっきりしています。そして、装飾がやや多く、ちょっと長めです。

一方で、洋楽は、メロディーの数が少なく、サビもすぐに来ます。最初のメロディーが終わって、30秒とか1分くらいでサビが来るのが一般的ですね。そして、3分半、長くとも4分ちょっとで曲が終わる。邦楽よりもだいぶ短いです。

また、サビで始まる曲も少なくないですね。サビから始まって、変化を加えるためにサブのメロディーが来るが、またすぐにサビに戻る。サブは、あくまでもメインのメロディーを引き立たせるためのもの。余計な主張はしない。Eric Claptonの Tears in Heaven、Elvis Costello の She、Beatles の Yesterday やHey Jude などは良い例ですね。洋楽ポップスのよくある型の一つです。

もちろん、例外はありますが、構成がシンプルで、装飾的なアレンジなどで盛り上げたりしようとしないのが洋楽だと思います。どれがサビだかよく分からないくらいメロディーやアレンジがあっさりしていたり、短かったりもしますね。(John Lennonの代表曲の一つ Come Togetherなんて、サビは5秒ちょっとです。) 情緒や余韻を楽しむ日本人には、このあっさり感が物足りなく感じるかもしれません。邦楽は「いかにもサビ」といったメロディーを歌いますし、また曲のエンディングも長めに持たせる傾向があると思います。

結論をあっさりと早めに言うか、起承転結を大事にして後に持ってくるか。この文化的な発想の違いが洋楽ポップスとJPOPの曲構成の違いに繋がったのかどうかは分かりませんが、いつも興味深いなと思って音楽を聴いています。両方とも良さがあって好きです。

ちなみに、友人のために作った曲は、持ち時間を考慮して、洋楽スタイルにしました!

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