2009年12月28日月曜日
「徹夜」の言い方
たとえば、以下の文を英語にしてみてください。
1. 「徹夜した」
2. 「徹夜で仕事をした」
3. 「語り明かした」
4. 「夜じゅう、飲み歩いていた」
どうでしたか?
以下、答え合わせしてみましょう。
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1. I was up all night.
2. I worked all through the night.
3. We talked through the night.
4. We were out drinking all night.
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上にあるように、「徹夜」は、all nightやall through the nightの副詞フレーズを使って表現します。
上の2~4は、きっと皆さん経験したことがあるのではないでしょうか?そう言う意味では、かなり使える表現ですね。僕も、上の2.になってしまわないよう、そろそろ仕事を切り上げる(wrap it up)ことにしましょう。
そうそう、余談ですが、今月の頭に本がまた2冊出版されたので、近いうちにここで紹介したいと思います。「TOEICテスト 頻出キーフレーズ600」というTOEIC本と、「スーパーアンカー英和辞典」という英和辞書なのですが、TOEIC本は、先日新宿の紀伊国屋さんに行ったら、5月に出版し大変好評をいただいた「TOEICテスト 本番攻略模試」と並んで、かなり目立つ良い場所に置いていただいていました。嬉しかったです。
両方ともかなりオススメの本なので、早く紹介したいと思います。
ではでは、good night!
2009年12月26日土曜日
学研HP英会話コラム 第9回がアップされました!
今回は、年末年始シーズンということで、「年末に使えるフレーズ」「年始に使えるフレーズ」を色々と紹介しています。たとえば、次のことを英語で言えますか?
「今年一年お世話になりました。」
「今年は一年中忙しかったです。すごく早く過ぎていきました。」
「年々、時が過ぎるのが早くなっていきます。」
「年末年始は食べすぎちゃった。正月休みで2キロも太っちゃった!」
「2010年の抱負は何ですか? 」
また、年末年始は「年越しそば」や「初詣」「年賀状」など、日本独特の文化が色々と見られますが、それらの英語での説明の仕方を紹介しています。
ぜひ、チェックしてみてください!もちろん、これまで通り、リスニング用の音声付ですよ。
http://gakusan.gakken.jp/home/column/nobuyamada/index.html
2009年12月11日金曜日
雨の強さを表す表現
と言う訳で、今日は雨についてワンポイント・レッスンしましょう!
「雨が降っている」と言う場合でも、雨の強さには色々とありますね。
今日は It's raining. のレパートリーを増やしましょう。
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次の状況を、英語では何て表現するでしょう?
1. 細かい霧雨が降っている
2. 軽い雨が降っているが、傘がなくても何とかなるくらい
3. 普通に降っていて、例えば外出中に傘を持っていなかったら、間違いなくコンビニで買うくらい
4. どしゃぶりの場合
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どうでしょう?意外と難しいかもしれませんね。
さっそく答え合わせしましょう。
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(解答)
1. 細かい霧雨が降っている
→It's drizzling.
知らなかった人は多いのでは?暗記しましょう。
2. 軽い雨が降っているが、傘がなくても何とかなるくらい
→It's raining lightly.
lightlyは「軽く」の意味。eat lightly(軽く食べる)、lightly salted(塩味の薄い)、kiss him lightly on the cheeks(ほっぺたに軽くキスする)のようにも使いますね。
3. 普通に降っていて、例えば外出中に傘を持っていなかったら、間違いなくコンビニで買うくらい
→It's raining.
普通に雨が降っている場合は、普通にIt's raining.でOK!
4. どしゃぶりの場合
→It's pouring.
4. pourは「流れ出る」「~を注ぐ」の意。
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明日は晴れるといいな!(I hope the weather clears up tomorrow!)
では、皆さん良い週末を!(Have a great weekend!)
2009年12月3日木曜日
長文が読めるようになる中学英単語必修1200
「長文が読めるようになる中学英単語必修1200」
全国の最新の高校入試問題をコンピュータで分析し、必ず覚えておくべき1200語を厳選して収録しました。全国の都道府県立高校入試レベルのほぼすべての語を、この1200語でカバーすることができます。
と、これだけでも十分価値のある本ですが、実は、そのような単語本は、もうすでに色々と出ています。
この本の本当に嬉しいところは、厳選した1200語を、入試の頻度順に50語毎にレベル分けしており、各レベルの終わりに、そのレベルの単語を使ったミニ長文を掲載している点です。
つまり、各レベルの語彙力に応じたミニ長文を読んでいくことで、入試に必要な単語力と読解力を同時に養うことができる構成になっているのです。
たった今学習した新しい単語を、今度は実際の長文の中で読んで固めていく。単語と長文読解を同時に、しかも基礎レベルから「一歩ずつ」鍛えられる点が、非常に画期的であり、この本の最大の魅力となっています。
この本において、僕は長文の執筆をさせていただきました。学習者が挫折することなく着実に取り組んでいけるように、練りに練って英文を書き上げました。
簡単かつ自然な英語で書かれた長文は、これまで僕が培ってきた「やさしさ重視」の指導感覚や、自分だけのユニークな執筆スキルが詰まっているように思います。非常にクオリティが高く、本当に役に立つ本ができたな、ととてもワクワクしています。今年の3月に監修者として出版し大変好評をいただいた「ひとつひとつわかりやすく」シリーズとあわせて、自分の英語教室の指定教材にしたいと思っています。
中学英語を勉強中の小学生・中学生や、英語をやり直したい大人の方々に、ぜひ、おすすめします。
2009年12月2日水曜日
学研HP英会話コラム 第8回がアップされました!
今回は、クリスマスも近付いているということで、「恋愛」を取り上げてみました。友人との恋愛話や、好きな人・恋人に話す言葉などを色々と紹介しています。
たとえば、こんなこと、英語で言えますか?
「最近、出会いがあったんだ」
「すごくいい人なの」
「彼/彼女のことが頭から離れない」
「運命の人かもしれない」
「あなたといると、自分でいられるの」
「こんな気持ち、初めてだよ」
一見難しそうですが、これらは全部、中学英語で言えますよ!
以下をクリックしてチェックしてみてください♪
http://gakusan.gakken.jp/home/column/nobuyamada/index.html
2009年11月18日水曜日
寒さを表す形容詞
ということで、寒さを表す形容詞をワンポイント・レッスンしましょう。
次の4つの形容詞を、温度の「高」→「低」の順に並べた場合、どうなるでしょう?
cold, cool, freezing, chilly
答えは、
cool→chilly→cold→freezing
それぞれのニュアンスは次の通りです。
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ちょっと肌寒い場合 は 、 cool
ぞくぞくする寒さの場合は、chilly
普通に「寒い!」と感じる場合は、cold
凍りつくような寒さの場合は、 freezing
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It's ( ) today. の形で、状況に応じて( )内に
上の形容詞のいずれかを入れて使いましょう!
最近、僕の教室でも風邪でダウンする生徒さんが増えています。
皆さんも気をつけてくださいねー。
2009年10月31日土曜日
学研HP英会話コラム 第7回がアップされました!
今回のテーマは、「音楽」と「読書」です。たとえば、こんな表現を紹介しています。
・音楽のない生活は想像できないよ。
・いまはジャズにはまってるんだ。
・私は踊れる音楽が好きだな。
・実用書
・自己啓発本
・これは愛の神秘についての本です。
どうでしょう。英語で言えましたか?
この学研コラムは、「中学英文法でも自然な英語が話せる!」というのをテーマとしています。簡単だけどなかなか言えない表現をたくさん紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
2009年10月7日水曜日
自炊(日記)
(基本的にはまだ火を通さないもの(dishes that don't require heat to prepare)、保存の必要のないもの限定ですが・・・)
やっぱりたまには家で食べるのもいいですね(it's nice to eat at home for a change)。
最近のマイブームは、「卵かけご飯」(rice bowl with raw egg)。ご飯+生卵だけでは若干さみしいですが、これに例えば、「シラス」なんかをたっぷりのせたら(top the rice with shirasu young sardines)、一気に豪華になります。健康志向が高まってきた僕は(becoming health conscious)、これにさらに納豆を加えます(add natto fermented soybeans)。
簡単だし、ヘルシーだし、おいしい(easy, healthy and delicious)。3拍子が揃っていて完璧の料理です(it's the perfect dish)!
卵かけご飯が果たして「自炊」と認められるかは分かりませんが(don't know if this qualifies as jisui)、いずれにしても、自分で食材を買って(buy the ingredients yourself)、自分で作って(prepare the dish yourself)、自分で片付ける(clean up yourself)、という一連の動作にはすごく意味がある気がしています。
これから少しずつ料理の幅を広げていきたいと思います。(going to expand the range of dishes)
カレーを再び使るようになる日もそう遠くないはず・・!
2009年9月28日月曜日
学研HP英会話コラム 第6回がアップされました!
今回のテーマは、「服装」と「週末」です。会話でよく使う表現を、やさしい英語でたくさん紹介しました。初級者にとっては新しい発見が盛りだくさん、英語を忘れかけている中・上級者もきっと良いブラッシュアップになると思います。今回も音声付きですので、どうぞお楽しみください!
2009年8月26日水曜日
学研HP英会話コラム 第5回がアップされました!
今回のテーマは、「住まい」と「食事」です。会話で使える表現をたくさん紹介しています。初級者はもちろん、中・上級者も「へぇー、こう言うんだ」というのがきっとあるかと思います。ENJOY!
2009年8月24日月曜日
英会話@ミュージカル
いやー、実際に観て、もう、最高でしたよ!(It was so good!)
「『今』しかない」「YESから始めよう」「一歩踏み出そう」「知らない世界も受け入れよう」「愛や命というのは独り占めするものではない、分け合うもの」といったミュージカルのメッセージにも励まされたし(個人的な
解釈)、RENTの音楽・歌を生で聴けたのも最高に良かったです。
『ハワイ』に行った影響で最近感受性がちょっと高まっている(?)せいか、RENTを観ていて、何度も感動して泣きそうになりました(I was almost moved to tears)・・・。
というの嘘で・・・・
実際、泣いてしまいました!^^;
自分でもびっくりしたー(I surprised myself!)。
音楽と演技に酔い、感情移入しまくっていたからか。RENTのあまりにもストレートなメッセージが、そのままストレートに突き刺さりました(I felt it in my heart)。
(あらすじやミュージカルの背景などについては、こちらのオフィシャルページに詳しい情報が載っていますので、ぜひチェックしてみてください:http://www.tbs.co.jp/act/event/rent2009/)
人はとかく自分を他人と比べたり(compare yourself with others)、自分が理解できないものを本能的に排除したり批判したり(criticize what you don't understand)、「ああすれば良かった、もう今更何もできない」とくすぶったり(become paralyzed with regret)、他人に期待するがあまりがっかりしたり(get disappointed because you expect too much)、思い通りにいかないと落ち込んだり(feel sad when something doesn't go your way)、マイナス思考になったり(we get negative thoughts)、まぁ、いろいろと辛いことがある。そして、言ってみれば、それこそが「人間らしさ」である。
しかし、できることなら、なるべく毎日を明るく生きたいし(want to live cheerfully)、周りの人も明るくしていきたい。
では、どうやって明るく生きられるかというと、大事なのは「自分を活かす」(make the most of yourself)こと。結局、それに尽きるのではないか。
だから、唯一無二の自分をどんどんEXPRESSしよう、過去の経験によって形成された思い込みや先入観に縛られずに、いつでもオープンな気持ちで行動しよう(act with an open mind, free of preconceptions)、自分のTRUE COLORS を発揮し、自分に一番合った活躍の場を自ら探そう、作り出そう・・・!
RENTは、そういったメッセージのミュージカルではないかと感じました。
"There' s only us, there's only this. Forget regret, or life is yours to miss."
テーマソングのメインの歌詞です。良くないですか??
さて、前置きが長くなってしまいました。一応、英語学習ブログなので、ちゃんと英語につなげましょう。
今回は、英会話@ミュージカルということで、劇場で聞こえてきたフレーズ(自分が交わした会話含む)を英語クイズにします!
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問題:次の日本語を英語にしてください。
1. あ、いい席だねー。
2. わたし、泣きそうになっちゃった。
3. 映画版とミュージカル、どっちが好きだった?
4. 私、ミミの歌が一番好きだったな。
5. また来ようね!
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いかがでしょうか?
さっそく、答え合わせしてみましょうー。
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(英訳例)
1. Oh, nice seats!
2. I was about to cry.
3. Which do you like better, the movie or the musical?
4. I liked Mimi's performance the best.
5. We have to come again!
(解説)
1. 主語と動詞(These are)を省略して、カジュアルに。
2. be about to ~ は、「今にも~するところ」の意味の熟語。
3. Which do you like better, A or B? は定番の中学文法ですね。
4. 「歌」をperformance(演技・演奏)で表現。
5. have toは 「~しなければいけない」ですが、フレンドリーな口調で言うと、「絶対に~しようね」のニュアンスになる。
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RENTの来日は今回の公演をもって最後らしいので(this is the last time they're performing in Japan)、それが残念でならないのですが(I'm so sad)、YOUTUBEで映画版の名シーンが観られるので、良かったら皆さんもチェックしてみてくださいねー。以下、テーマソングのリンクを貼りました。
http://www.youtube.com/watch?v=jbljhS4xDlU&feature=related
2009年8月14日金曜日
感情。五感。イメージ。
多くの英語学習者は英語を話すとき、いったん日本語で考えてからそれを英訳していく、というスタイルになっていると思います。これをもどかしいと感じている方は多いと思いますが、英語を第2言語として学んでいる以上、最初は仕方がないことだと思います。
でも、いずれは、この方法を卒業しなくてはいけません。日本語を介していてはスピーディーな会話はできないし、なかなか英語を感覚的に話すことはできません。複雑なロジックを感覚的に話すのは大変なことですが、せめて日常的なフレーズは、スラっと言えるようになりたいものです。
日本語を拠り所にしない。少しずつ、日本語から離れる。これが大事なわけですが、日本語オンリーの生活環境に身を置きながら、いかにそれを実現していくか。
辞書がなくても理解できるレベルの英文をたくさん読む。それを音読する。これは、実証済みの学習方法ですね。英語をたくさん書く、というのも欠かせません。また、参考書でフレーズ・語彙・文法を強化していくのも大事だと思います。これらは全て僕自身が実践している勉強法ですし、生徒の皆さんにもすすめています。
だけど、最近は、「文字」というものから離れる、というのもすごく有効なのではないかと思っています。
僕たちは、これまで文字に頼り過ぎていたのではないか。文字を「理解」することで満足してしまっていたのではないか。実際に自分で運用できるようになるためには、もうワンステップ、ツーステップが必要なのではないか。
理解することばかりではなく、もっと英語を英語として発信することにこだわりたい。自分を伝えるためのツールとして考えたい。そうしないと、いつまでも、英語は「勉強するもの」。自分の口からすらすらと出てくるようにはならないと思います。
さて、そこでキーになってくると自分が思うのが、冒頭に書いた、「感情」「五感」そして「イメージ」です。
日本語をベースに英語を考えるのではなく、自分の感情や、自分の目で見たもの、自分の肌で感じたものなどを、直接英語にリンクさせる。英語を実体のない概念として字面で理解するのではなく、自分の実際の体験や感覚でもって理解する。あくまでも自分の感情や五感を、理解や発信の拠り所にする。自分の感情や感覚ほどリアルなものはありませんので、うまく英語とリンクしたとき、これまでよりもだいぶ英語が感覚的に感じられ、身近なものになるのではないか。
これまでこのブログでは、日記風に日常的なことをたまにアップしていましたが、日常生活(つまり実際の体験)と英語をリンクさせることで、読者の皆さまもイメージがしやすく、より感覚的に英語の表現を理解できるのではないかと期待したからです。
今後も日記風ブログをたまに投稿していきたいと思うのですが、いま実は、ブログでできる別のエキササイズを構想中です。文字ベースの学習方法ではなく、皆さんの感情や五感、イメージを刺激し、活用することを目的としたものです。
まだ研究中のテーマなので、今後色々な試行錯誤や改良があるかと思いますが、皆さまにはどうかお付き合いいただけたらと思います。では、原稿の締め切りがあるので、とりあえず今回はここまで!
2009年8月6日木曜日
国連英検特A級(日記)
無事合格しました!
国連英検は外務省後援の試験なのですが、国内では最高峰の英語テストと言われているものなので、英語のプロを自負している以上、必ず取りたいと思っていました。パスできて、ひと安心です。
それにしても、今回のテストは、得られるものが沢山ありました。感じたことをちょっとまとめてみます:
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・英語力を試すことが当初の目的だったが(不純な動機です・・・)、国連の勉強をしたり、世界の諸問題について詳しく調べたり自分の意見を改めてまとめたりしているうちに、以前に増して「世界市民」という意識が強くなった。いち個人としてのキャリア・ゴールの達成や自己実現はもちろん大事だが、同時に、世界市民としてどのようにこの世の中に貢献できるか、というのも自分の中で大きなテーマであることが分かった。これから勉強を続けながら、自分の意思で模索していきたい。そして行動につなげたい。まだ方向生は決まっていないけど、いずれにしても、この「気づき」が得られたのは、非常に大きい。普段と違うことをやる、新しい挑戦をしてみる。そういったことの意義は、このような気づきが得られるところにある。
・もっともっと英語を勉強し、上達したいと思った。国連英検特A級は、特に筆記試験が難しく、はっきり言って、受験後はかなり落ち込んだ。ネイティブでも落ちると言われているくらいだから、まぁ、それなりには苦戦するのはいいとしても、英語家としてはあの出来は恥ずかしいと思った。でも、自分の英語力に対するこの軽い失望が、もっとがんばろう、という原動力になる。人間は落ちることで、さらに上がれる。改めてそう思った。これが分かると、仕事もだいぶ楽になる。
・最近知ったことだが、どうやら合格者上位3位には外務大臣賞が贈られるらしい。今回は自分は明らかに上位3位には入っていないけど、数年以内には必ず取りたいと思った。受験をしたことで新たなゴールができた。
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そのうち、国連英検のウェブサイト(http://www.kokureneiken.jp/voices/)に2009年第一回テストの合格者のコメントが掲載されるらしいので、アップされたらまたお知らせします。
2009年8月2日日曜日
じめじめ
2009年7月29日水曜日
中1英語をひとつひとつわかりやすく

今年の3月に、監修者として「中1英語をひとつひとつわかりやすく」という参考書を学研さんより出版しました(本ブログでは「ノブ・ヤマダ」の名前を使っていますが、本書は「山田暢彦(やまだ・のぶひこ)」として出しています)。
タイトルにある通り、本書のモットーはずばり、「わかりやすく」。これまで現場で培ってきた指導経験や学習者を理解する気持ちをフル活用し、編集チームと共に推敲に推敲を重ねて作り上げました。理解を妨げる小難しい文法用語は使わず、直感に訴えるようなやさしい説明、そしてかわいいイラストをふんだんに盛り込むことで、本当に「分かりやすい」本が出来上がりました。
いま中学英語を勉強中の中学生はもちろん、英語をやりなおしたい大人にもぴったりの本です。一歩一歩前進している実感が持てる構成になっているので独学の方でも十分手ごたえが感じられますし、また、かわいいイラストやおしゃれなデザインもモチベーションを後押ししくれるでしょう。
学習者と指導者の皆様に自信を持っておすすめします。
ところで、本書に関して、先日嬉しいニュースがありました。発売直後より爆発的に売れているようなのですが、実際の数字はというと、紀伊国屋書店での5月の全国の売上部数が、小中学生・学習参考書部門(全教科)の中で、なんと2位!だったそうです。
何百冊は世の中に出てるであろう小中学生向け学習参考書の中で、2位。この記録には驚きました。多くの方々に良い本をお届けすることができて、嬉しい限りですね。
「中1英語をひとつひとつわかりやすく」を出した1ヵ月後に、実は中2版「中2英語をひとつひとつわかりやすく」も出版しました。

こちらも大変好評で、早くも中3版を切望する読者の声が後を絶たない、とのことです。編集者に読者のハガキを読ませてもらったのですが、皆さんすごく頑張って勉強してくれていて、とても嬉しい気持ちになりました。「中3も出してほしい」というファンの熱い要望に、是非いつか応えられたらと思っています。
最後に、本書に載せた監修者のことばをご紹介します。
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先生から、みなさんへ
どのように教えれば、ぼくの生徒はもっと自由に英語が話せるようになるだろう。
ぼくはこのことをずっと考えて指導に当たってきました。そして、小学生から大人まで、いろいろな生徒さんと出会い、彼らの成長を見守っていくうちに、ある答えが見えてきました。
それは、英語は、もっともっと「感覚」を大事にしなければいけないということです。単語や文法の知識はもちろん必要ですが、それだけでは、自由に使えるようにはなりません。
「感覚」は一見あいまいなものに感じますね。だけど、身につくと、これほど確かな土台はないのです。ぼくは、「感覚」こそが、日本人が英語を話せるようになるための、これからのキーワードだと思っています。
この本は、早い段階から確かな感覚を育てるための本です。わかりやすい説明と、会話力につながる実践的な練習が特長です。
この本を使っていただく際、ぼくからいくつかリクエストがあります。
・難しく感じることは、無理矢理やらないでください。わかること、できることから、じっくりマスターしていってください。それが一番の近道です。
・とにかく、英文をたくさん書いてください。そして、CDを聞きながら、たくさん口に出して読んでください。野球の素振りやピアノのスケール練習と同じように、英語も、「簡単なことを何度も」がポイントです。
この一冊の本をきっかけに、いつの日か、みなさんが自由に、感覚的に英語を話せるようになれたなら、ぼくは最高に幸せです。
監修 山田暢彦
2009年7月24日金曜日
Iced Coffee (日記)
ホットとアイス両方好きですが、どっちか選ぶとしたら(if I had to choose one)、アイスですね。午後イチで飲むアイスコーヒーは最高ですね。「さぁ、頑張るか(Let's get down to work)!」と気が引き締まります。

今日のアイスコーヒーです。スタバの「コモド・ドラゴン」という濃い目の豆を使いました。
大きめのグラスいっぱいに入れたアイスコーヒー、美しい姿ですね (it's a beautiful sight)。堂々としています。早く飲んでくれと言わんばかりにストローがこっちを向いています。グラスがよだれを垂らしています(the glass is drooling)。
さっそくいただきましょう。
美味しい・・・。
もう何も言うことない(there's nothing more to say)。午後も頑張ろっ!
学研HP英会話コラム 第4回がアップされました!
今回のテーマは、ポジティブな気持ち「嬉しい・楽しい」と、ネガティブな気持ち「疲れた・悲しい」です。
音声も付けておりますので、きっと何かしら学習の役に立つかと思います。Enjoy!
2009年7月23日木曜日
ただいま!(日記)
ぼくは大丈夫です(Don't worry)!ちゃんと予定通り戻ってきて、たまった仕事をバリバリこなしています(working like crazy)。(一週間のツケはなかなか大きい・・)
初ハワイは最高でしたよ。僕の生徒にはハワイ大好き人間がたくさんいますが、納得しました。一体化した真っ青の海と空、いかにも陽気そうな太陽、力強いリズムで生命力を感じさせる波、太陽の光を浴びていっそう美しく輝く黄金色のビール、明るい音楽とダンス、気のおけない友達とのプライスレスな時間・・・。言うことないですね。
それにしても、ハワイに行って、なんだか人生のバランス (balance in life) みたいなものを考えさせられました。
仕事は大事。生計を立てなくてはいけないし (have to make a living)、成長したいし(want to grow)、仕事を通して社会にも貢献したい (want to contribute to society)。だけど、仕事がすべてではない (work isn't everything)。人生、バランスが大事 (it's all about balance)。
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そんなことは前から分かっていたし、色々な活動をしようと心がけていたけど、なんだかんだで生活は完全に仕事を中心に回っていた (my life revolved around work)。
今回ハワイに行って変わったのは、「バランスが大事」という価値観をしっかり実践しよう、と決心したこと。オープンな気持ちで (with an open mind)、どんどん行動しよう (take action)。やりたいことは、全部やってやろう。人生一回っきり(You only live once)!
仕事は大好きなので、これからもどんどんレベルアップして最高のサービスを提供していきたいと思う。自分を最大限に活かして (make the most of myself)、日本の英語教育にプラスを与えたい。同時に、どんどん新たな発見をして (make new discoveries) 、人間としての視野や器も広げていきたい (expand my horizons)。
ハワイ、素晴らしい旅をありがとう!また来年会おう(I'll be back next year) !!
2009年7月7日火曜日
英会話@松屋
給料日前の男性などはきっと共感される方も多いかと思うのですが、こういう時の心強い味方が吉野家や松屋をはじめとする牛丼屋 (beef bowl restaurant) です。とにかく安い。そして、普通においしい(と自分は思う)。
家の近くに松屋があるのですが、いま割引キャンペーンを行っていて (holding a discount campaign)、290円でトマトカレーが食べられます。この機会を逃すわけにはいかないので(no way I'm missing this opportunity)、さっそく行ってきました。
トマトカレー、おいしかったですよ!(健康的にどうかは分かりませんが・・)
さて、前置きが長くなってしまいましたが、前の「英会話@餃子の王将」の投稿がなかなか好評だったので、今回も、聞こえてきたフレーズを題材にミニ・テストをしてみますか。
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問題:以下の日本語の文を英語にしてください。
1. トマトカレーお待たせしましたー。
2. 「つゆだく」でお願いします。(つゆだく=つゆ多め)
3. すみません、このクーポン券はまだ使えますか。
4.お客様、お持ち帰りですか?
5.ごちそうさまー。
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いかがでしたか?さっそく答え合わせをしてみましょう。今回の設定は牛丼屋ですが、どんなレストランでも使えるフレーズが満載ですよ!
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(解答例)
1. Here's your tomato curry. / Here you go. Enjoy!
2. With extra sauce, please.
3. Is this coupon still good?
4.Is that a takeout order?
5.感じ良く、"Thank you. Have a good day [evening, night]."
(ワンポイント解説)
1. 「お待たせしました」にあたるぴったりの語はないので、代わりに、物を相手に差し出すときに使うHere's your ~. を使います。(Here's your tomato curry. で、「はい、こちらトマトカレーです」の意味になります。) 物を差し出す時に使う表現でもうひとつ定番なのが、Here you go. (どうぞ) ですね。ウェイターによっては、Enjoy! (召し上がれ!) などと付け足すこともあります。
2.「つゆだく」は、牛丼用語で、「つゆ多め」の意味ですが、「多め」は、英語では extra と言います。
3.「 クーポン」はcoupon、 「使える」は「有効」と考えて、good。good はTOEICでおなじみの validと同義ですが、validに比べてやや口語的です。
4.「お持ち帰り」は To go. が学校でも習う定番の表現ですが、takeout もよく使います。Is that a takeout order? で「お持ち帰りのご注文ですか」.
5.「ごちそうさま」にあたる英語はないので、普通の挨拶をするのですが、「感じよく」がネイティブ・ライクのポイントですね。なお、お店ではなく、家で誰かにごちそうになったときは、「ごちそうさま」を言うタイミングで、"The meal was delicious." などと料理を褒める言葉を言うと良いですよ。
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ハワイは物価が高いと聞きますが、松屋の290円トマトカレーを食べた後に行くと、また更に高く感じるんでしょうね。
でも、いいのです (But it's okay.)。ハワイはご飯もなかなかおいしいらしいので、松屋でsaveした分、向こうでしっかりと食を楽しみたいと思います!
ではでは、旅行中はブログはたぶんお休みしますが、次回投稿をお楽しみに!
2009年7月2日木曜日
やっぱり自分が一番かわいい・・?
最近驚いたのは、self (自己) がつく言葉の多さ。
Oxford Advanced Learner's Dictionary (最も権威ある辞書の一つ)には、selfが頭につく見出し語が、実に103語もあります。
言葉は人の心を映す鏡、と言うことがありますが、これだけ self のつく言葉(=自分を表す言葉)が多いのは、人間は、やっぱり自分の話をするのが大好き、自分がかわいいということですかね・・?
ま、それはさておき、今日は、selfがつく語でよく使うものを10個ほど見てみましょう。まず、下のミニ・テストを解いてみてください。
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問題:日本語に合う英語を空欄に記入してください。
1.自己中心的な人 a self-( ) person
2.自信がある人 a self-( ) person
3.自称天才 a self-( ) genius
4.自制心がある have self-( )
5.自尊心がある have self-( )
6.私は独学です I'm self-( ) .
7.自衛隊 self-( ) forces
8.私は自営業です。 I'm self-( ) .
9.自己表現を促す encourage self-( )
10.自意識の強い10代の若者 self-( ) teenagers
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いかがでしたか?さっそく、答え合わせをしてみましょう!
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(正解)
1.centered
2.confident
3.proclaimed
4.control
5.respect
6.taught
7.defense
8.employed
9.expression
10.conscious
(ワンポイント解説)
1.centerは名詞では「中心」、動詞では「~を中心におく」「~に集中する」の意味があります。self-centeredは、直訳すると「自分を中心に置いた人」「自分に集中した人」。
3. proclaimは、「~だと宣言する」の意。self-proclaimed genius で、「自分で自分を天才だと宣言している人」.
10.consciousは、「意識している」「自覚している」の意。
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それぞれの単語を個別で見るとそんなに難しくありませんが、「self とくっつけて言う」という発想は、なかなかないかもしれません。是非、意識して使ってみてくださいね!
2009年6月30日火曜日
英会話@餃子の王将
最近凝っている食べ物は、もずく(vinegared seaweed) に納豆 (fermented beans)、そば (buckwheat noodles)、しらす (young sardines)、豆腐 (tofu)、そして鮭フレーク(salmon flakes)。 なかなかヘルシーでしょ!毎日、何らかの組み合わせで食べています。
だけど、こんなのばかりだとやっぱり反動で食べたくなるのが、いかにも塩分と油が多そうな(salty and oilyな)中華料理とか、ラーメン(ramen noodles) とか。
という訳で、今日は家の近くにある「餃子の王将」に行ってしまいました ^_^;
今日は、そこで聞こえてきたフレーズを、そのままミニ・テストにしちゃいましょう!
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問題:以下の日本語の文を英語にしてください。
1. 餃子を2人前と大ライスをください。
2. ニラレバ炒めにしよっかなぁ。
3. あ、でも、王将定食もおいしそうだな・・。
4.お会計は980円でございます。
5.5番でお待ちのお客さまー!
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どうでしたか?会話がリアルであればあるほど、意外と英語にしにくいですよね。
それでは、さっそく答え合わせしてみましょう!
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(解答例)
1. I'd like two fried dumplings and a large rice, please.
2. I think I''ll have the sauteed liver with nira.
3. Hmm, the Osho Set looks good too, though.
4.Your total is 980 yen.
5.Number five!
(ワンポイント解説)
1. 「~をください」は、"I'd like~." が基本ですね。Can I have ~? でもOK。焼き餃子は、fried dumplings で通じます。Riceは通常不可算名詞なので冠詞はつきませんが、ここでは「一つの商品」を指すので、可算扱いとなり、aがつきます(coffee なども同じ使い方をしましたね)。
2. 「~しよっかなぁ」は、"I think I''ll ~." この微妙なニュアンス、マスターしたい。
3. 「おいしそう」は looks good, 「定食」は set, 「でも」は、付け足す感じで文末にthough.
4.「お会計」は、「合計金額」と考えて、totalと表現します。
5.なんと"Number five!"だけでOK!(笑)
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「餃子の王将」はここ数年、急成長(grow rapidly) しているらしいですね。店員はみんなテキパキ働いているし(efficient workers)、安くて美味しいので、これからも頑張ってほしいです。
2009年6月28日日曜日
学研「TOEICテスト 本番攻略模試」をよろしくお願い致します。
この本の魅力は、「高品質・低価格」の一言に尽きます。著者3人で徹底的に磨き上げた模試(2回分)、丁寧で分かりやすい解説、そしてスコアアップ直結のフレーズ集(付録)つき。これでなんと1000円!とにかく気前が良い本なのです。
発売からまだ1ヵ月半ですが、おかげさまで大変好評をいただいており、さっそく増刷も決まりました。お買い上げいただいた皆さま、誠にありがとうございます。今後も多くの方々にTOEICのスコアアップにお役立ていただけたら、著書としてこの上ない喜びです。

2009年6月26日金曜日
給料日
さて、今回の投稿は、給料日ということで、給料に関連した単語をいくつかご紹介したいと思います。
今回はミニ・テスト形式でいきましょう。
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問題:以下の日本語を英語に訳してください。
1.給料日
2.月給
3.年収
4.昇給
5・ 手取り
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いかがでしたか?意外と難しく感じたかもしれませんね。特に最後の「手取り」なんてトリッキーです。
さっそく、答え合わせをしてみましょう。
1.pay day
2.monthly salary
3.annual income
4.pay raise
5.take-home pay
答えを見て分かるように、「給料」は pay や salary と表現します(pay は salaryよりもくだけた語です)。「収入」は、income ですね。
最後の take-home pay を見て「なるほど」と思った方もいらっしゃるかと思います。直訳すると、「持ち帰る給料」。
そういえば、日本語の「手取り」も似た発想でしたね。
2009年6月25日木曜日
学研HP英会話コラム 第3回がアップされました!
以下は、HPから抜粋したコラムの紹介文です:
英会話を習い始めたけれど、「発言が1文で終わってしまう」「会話がはずまない」という経験はありませんか? 中学生から社会人まで、わかりやすい英語指導で定評のあるノブ・ヤマダ先生が、自分のことを話す際に役立つ、簡単で便利な英語フレーズを音声と共に紹介。
洋楽の曲は、結論が先?
洋楽を聴く方はお気づきだと思いますが、邦楽に比べて洋楽は曲の構成がシンプルですね。
日本人は話す時に一番大事なポイント(=結論)を後に持ってくるのに対し、欧米人はまず大事なことから話す、というのは、よく言われている事ですが、このアプローチの違いはポップス音楽でも見られる気がします。
楽曲における結論、つまり一番大事なポイントは、サビですね。邦楽は、サビに向けてじっくりと曲を作り上げていきます。サビの前に色々なメロディーがきて(「Aメロ」「Bメロ」と言ったりします)、1分半か2分くらい経って十分盛り上がったところで、ようやくサビがきます。そして、その後も色々な装飾や繰り返しを経て、4分半から5分あたりで終わる。JPOPの多くがこの展開ではないでしょうか。起承転結がはっきりしています。そして、装飾がやや多く、ちょっと長めです。
一方で、洋楽は、メロディーの数が少なく、サビもすぐに来ます。最初のメロディーが終わって、30秒とか1分くらいでサビが来るのが一般的ですね。そして、3分半、長くとも4分ちょっとで曲が終わる。邦楽よりもだいぶ短いです。
また、サビで始まる曲も少なくないですね。サビから始まって、変化を加えるためにサブのメロディーが来るが、またすぐにサビに戻る。サブは、あくまでもメインのメロディーを引き立たせるためのもの。余計な主張はしない。Eric Claptonの Tears in Heaven、Elvis Costello の She、Beatles の Yesterday やHey Jude などは良い例ですね。洋楽ポップスのよくある型の一つです。
もちろん、例外はありますが、構成がシンプルで、装飾的なアレンジなどで盛り上げたりしようとしないのが洋楽だと思います。どれがサビだかよく分からないくらいメロディーやアレンジがあっさりしていたり、短かったりもしますね。(John Lennonの代表曲の一つ Come Togetherなんて、サビは5秒ちょっとです。) 情緒や余韻を楽しむ日本人には、このあっさり感が物足りなく感じるかもしれません。邦楽は「いかにもサビ」といったメロディーを歌いますし、また曲のエンディングも長めに持たせる傾向があると思います。
結論をあっさりと早めに言うか、起承転結を大事にして後に持ってくるか。この文化的な発想の違いが洋楽ポップスとJPOPの曲構成の違いに繋がったのかどうかは分かりませんが、いつも興味深いなと思って音楽を聴いています。両方とも良さがあって好きです。
ちなみに、友人のために作った曲は、持ち時間を考慮して、洋楽スタイルにしました!
2009年6月22日月曜日
梅雨
ところで、英語で「梅雨入り」って何て言うか分かります?
たとえば、「関東地方は梅雨入りした」
これはどういうでしょう?
「梅雨」は、the rainy season だと言うことは、結構多くの方が知っていると思いますが、問題は、「入り」の部分ですね。
実は、意外にもシンプルです。動詞 enter を使います。
答えは、"The Kanto region entered the rainy season."
そのまんまと言えばそのまんまですね。「enter=入る」ですから。
ただ、動詞enterは、「場所に入る」、「団体に入る」などをイメージする方が多いと思うのですが、この英文のように、「ある局面に入る、ある時期に入る」という意味でも、良く使われます。
たとえば、Fukuyama has entered his forties.で「福山は40歳代に突入した」。
なお、冒頭の梅雨に関する和文は、主語を「梅雨」に変えてしまって、"The rainy season began in the Kanto region." とすることもできますよ。
はじめに
さっそくですが、日本に住む私たち日本人にとって英語学習における一番の課題は何でしょうか。僕自身のこれまでの学習経験や指導経験を振り返ると、いかに英語を日常生活の中に取り込み、自発的に勉強をしていけるかが最大のポイントだと思います。
ネイティブと英語を話す機会がほとんどない中、いかに英語力をアップさせるか。「話す」ができないなら、「書く」「聞く」「読む」で補っていくしかありませんね。また、「音読」でもカバーしていきます。
僕は仕事で英語学校の運営と、参考書や辞書などの執筆・編集をしており、言わば英語漬けの日々です。ですが、ネイティブと話す機会は、日常生活では、ほぼゼロです。外資企業に勤めている方々の方がしゃべる機会は多いかもしれません。
それでも、10年ほど前に日本に来たときから、英語力はぐんぐんと伸びています。出身がアメリカですので、元から「ネイティブ」ではあるのですが、それでも、語彙力も文法力も、アメリカに住んでいた頃と比べものにならないほど上達したと実感します。それは、毎日コツコツと新聞の英文を分析したり、映画を観ては気になった表現をメモしたり、作文を書いたりして、積極的に磨いてきたからだと思います。
こう言った経験から、日本に住んでいても英語を上達させることは十分可能だと確信しています。
学習者の皆さんも、焦らずに、あきらめずに、様々なリソースを駆使して、自分なりの課題を常に意識しながらコツコツと学習に取り込んでくださいね。絶対に伸びますから。(自分でやれるだけやって壁を感じたときに先生を探すと良いでしょう。)
さて、前置きがだいぶ長くなってしまいました。次回からは、「ワンポイント」に徹しますのでご心配なく。
では、最後に、英語で一言!
As an English teacher, my main concern is to help my students improve their English skills. That's my job, and that's where most of my time and effort is aimed. At the same time, though, I feel that I have a duty to constantly sharpen up my own English skills as well. Like my students, I have to get to that next level, too.
So, while the primary purpose of this blog is to provide another study resource for my students and all those other English learners out there, it's also an excellent opportunity for me to use and learn English. I hope I can offer a little something to everybody, while helping myself out in the process.
【英文ワンポイント解説】
・4行目のsharpen up について。sharpen up は、「ブラッシュアップする」の意味です。そう、「ブラッシュアップ」はbrush upではないのです。brush upは、「(忘れかけたもの)をやり直して磨き上げる」の意味ですので、「ブラッシュアップ」にある「レベルアップ」の意味よりも、「元に戻す」といったニュアンスですね。日本語で言う「ブラッシュアップ」を英語で表現するときは、brush upではなく、sharpen upを使いましょう。
・2段落目冒頭の、While A, B の文構造は、新聞記事などでも非常によく使われる要チェック構文です。「Aである一方で、Bである」の意味ですが、一番のポイントは、「Bの内容を強調している」ということです。上の文では、「自分にとっても英語を使い、英語を学ぶ大変良い機会である」ということを強調したくて、僕はこの While A, B という文構造にしました。While A, Bは、読解やリスニングしていると、スルーしてしまいそうな構文ですが、話し手の気持ちや意図がこもった重要な表現です。よく登場するので、アンテナを張っておきましょう。
・最後の行の help +人+ outは、普通のhelp と同義だが、最後にoutをつけることによってカジュアルさが加わります。outは、なくても文法的にはOKです。そのあとの in the processは、「~の過程の中で」の意。